これまで単著や共著で、いくつか書籍を出版させていただきました。
初めて書いた単著『みんなの救命救急科』は、当直の合間に仮眠室や、昼休憩にウィダーインゼリーを流し込みながら書いた原稿の集合体でした。
昼休み、当直明けの朦朧とした頭、診療の隙間――小石を積むような作業を何百日も続け、ようやく一冊にたどり着いたのです。
それでも書き続けられた理由はただひとつ。
「読んでくれる誰か」が確実に存在すると分かっていたからです。
SNSやブログに寄せられる反響、そしてAmazonレビューの星。
“苦労の総量 < 読者のリアクション”という方程式が成立するかぎり、キーボードを叩く手は止まりません。
ちなみに医学書の発行部数や、売れている医学書はどれくらい売れているのかをご存じでしょうか?
諸説ありますが、3,000部で立派なベストセラー、1万部なら“モンスター級”。
小説やビジネス書と比べれば市場規模は1/10以下ですが、そのぶん専門性と濃度で勝負します。
近年は領域の細分化もあり、医学書の年間刊行数は20年前の2〜3倍とも言われます。
多くのモノやサービスがそうであるように、私たちは「多くの医学書執筆者」の苦労に支えられて、日々仕事の学びを得られているのです。
だからこそ、妥協は禁物。
引用文献を1本古いままにした、誤解を招く表現を残した―
そんな後悔は、刊行後に何倍もの痛みで跳ね返ってきます。
苦労は忘れても、紙に残ったミスは消えない。
校閲の深夜作業はすぐに記憶の彼方でも、ページに刻まれた誤字だけは永遠に残るのです。
それでも、Amazonランキングで1位になった瞬間や、学生さんからの「おかげで救急が好きになりました」という DM を受け取った瞬間、
あの辛く長い夜は一瞬で報われます。
読んでくださった方、これから手に取ってくださる未来の方――すべてに感謝しながら、今日も一緒に原稿を書き進めましょう。
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