医学書クリエイティブLABO編集長が本気で選ぶ、初期研修医のための6冊

新年度、最初の6冊。
— 医学書クリエイティブLABO編集長が本気で選ぶ、初期研修医のための医学書ガイド 2026 Spring —


医学書クリエイティブLABO 編集長の三谷雄己です。

4月。新しい白衣に袖を通して、初めての病棟、初めての救急外来に立つ日が近づいています。

「まず何を読めばいいですか?」

この質問を、毎年この時期に何十回と受けます。

今回は、医学書の企画・執筆・レビューに日々向き合っている医学書クリエイティブLABOの編集長として、初期研修医が「最初に手に取るべき6冊」を本気で選びました。

ベストセラーランキングではなく、「この本があったから、あの場面で患者さんを守れた」と振り返れるような、そんな6冊です。

※この記事は、外科医TEE先生との医学書プレゼント企画の紹介記事となっています。


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この記事で紹介する6冊の中からお好きな1冊を、
抽選で2名様にプレゼントします。

下記フォームから「あなたが医学書を選ぶとき、一番大切にしていること」を教えてください。
ご回答いただいた方の中から抽選でお届けします。

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BOOK 1|『イチからわかる 外科研修おたすけBOOK[Web動画付]』

https://www.medicalview.co.jp/catalog/ISBN978-4-7583-0474-0.html外科研修おたすけBOOK[Web動画付]

外科系の研修で最初に戸惑うのは、手術そのものよりも病棟管理の「お作法」だったりします。

ストマの管理、ドレーンの観察、術後の輸液設計。教科書には載っていないのに、現場では「当然知っているもの」として求められる。

この本が秀逸なのは、外科の書籍でありながら手術以外のことをしっかり書いていること。

フルカラーで4,400円に抑えている価格設計も、研修医のことを本気で考えている証拠です。Web動画付きで、文字だけでは伝わりにくい手技の感覚まで拾えるのも魅力です。

💬 初期研修1年目で外科を回るとき、これが手元にあるかないかで、オペ室での立ち回りが変わります。

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BOOK 2|『ERナースの思考加速トリアージ — JTAS™を学び、超えてゆけ!』

ERナースの思考加速トリアージ

坂本壮先生といえば、救急外来の教科書を語る上で避けて通れない存在ですよね。

『ただいま診断中!』シリーズで知られていますが、この増刊号は少し趣が違います。

タイトルに「ナース」と入っていますが、医師にこそ読んでほしい。なぜなら、トリアージの本質は「限られた情報で優先度を判断する」こと。それは研修医が救急外来で最初にぶつかる壁そのものだからです。

JTAS™のフレームワークを超えて、「この患者さん、本当に待てるのか」を直感ではなくロジックで判断する方法が身につく。救急外来に出る前に読んでおくと、患者さんの並び順を見る目が変わります。

💬 「ナース向けだから」とスルーする研修医が多いけど、それは本当にもったいない。トリアージを制する者がERを制する。

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BOOK 3|『みんなで楽しくホスピタリストになろう! エビデンスと実臨床の架け橋』

https://www.jiho.co.jp/products/56389

通称「みんほす本」。医学書LABOメンバーの中でも2025年の年間人気ランキング上位に入った話題作です。

総合内科の本って、どうしても「あれもこれも」になりがちですが、この本は各項目の冒頭に「one pager」がある。

忙しい病棟業務の合間に、まずこの1ページだけ読む。それだけで概観がつかめる設計が、初学者にも優しい。

初期研修終了時までに必要な内科診療と、救急診療の知識・スキルを網羅。サブタイトルの「エビデンスと実臨床の架け橋」は伊達じゃない

ガイドラインの引用だけでなく、「実際の臨床現場ではどうするのか」が丁寧に書かれています。

💬 内科を回る時のお守りであり、専攻医になってからも手放せない。研修医室に1冊置いておくと、同期から感謝される本。

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BOOK 4|『ようこそ救急外来! 迷わない、困らないクスリの本』

https://shinkoh-igaku.jp/mokuroku/data/909.html

救急外来の書籍って、症候学で切り取られることが多い。

もちろんそれは大事なんですが、研修医が真っ先に困るのは実は「で、何を何mg出せばいいの?」という具体的な薬の話だったりします。

この本は、1個1個の薬剤にフォーカスして、「この状況ではこの薬剤をこの投与量で」とスパッと言い切っている。この「言い切り」が気持ちいい。

教科書的な「症例によります」では、目の前の患者さんは待ってくれないですから。

著者の私見がしっかり乗った本は、AI時代だからこそ価値が高まると思っています。フローチャート形式で、当直中にサッと引ける設計も実戦的。

💬 編集長の一言:2025年の年末SPでも最初に紹介した1冊。白衣のポケットに入るサイズ感がまた良い。

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BOOK 5|『研修医の羅針盤 「現場の壁」を乗り越える、国試に出ない必須3スキル』

研修医の羅針盤 「現場の壁」を乗り越える、国試に出ない必須3スキルhttps://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758124102/

自分の本なので我田引水になってしまいますが、それでもこの6冊には入れたかった。

臨床に出ると、国家試験の勉強では絶対に身につかなかった「壁」にぶつかります。上級医への相談の仕方、患者さんのご家族への病状説明、正解のない場面での意思決定。コミュニケーション・臨床推論・意思決定という3つのスキルを、失敗談を交えながら解説しています。

研修が始まって1〜2ヶ月経った頃、「なんかモヤモヤするけど、何が足りないのかわからない」

その正体を言語化してくれる本になれば嬉しいなと思って書きました。

💬 臨床の「ハードスキル」を鍛える5冊と一緒に、「ソフトスキル」を鍛えるこの1冊を。巻末のTipsだけでも読む価値あり。

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BOOK 6|

『まとめ抗菌薬 表とリストで一覧・比較できる、特徴と使い方』

まとめ抗菌薬 表とリストで一覧・比較できる、特徴と使い方

https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758124133/

抗菌薬の本って「読み物系」と「辞書系」に分かれがちですが、この本は第3のアプローチ。表とリストで一覧・比較できるという構成が、実臨床での使い勝手を最優先した設計です。

「ペニシリン系とセフェム系、カバーの違いは?」「腎機能低下時の用量調整は?」

こういう「比較したい」瞬間って、研修中に何度もあるんですよね。その度に分厚い教科書をめくるのではなく、この本の表をパッと開けば答えがある。

抗菌薬の「考え方」を学ぶ本と併せて持っておくと、知識の定着が圧倒的に早くなる。

個人的には、岩田健太郎先生の『抗菌薬の考え方、使い方』との2冊持ちを推奨します。

💬 「読む」抗菌薬本ではなく「引く」抗菌薬本。この使い分けができるようになったら、感染症診療が一段楽になる。

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📚 6冊の全体マップ

外科の現場力 外科研修おたすけBOOK(TEE先生)
救急の判断力 ER思考加速トリアージ(坂本壮)
内科の総合力 みんなで楽しくホスピタリストになろう!(永井友基 他)
薬の実践力 ようこそ救急外来!クスリの本(佐藤佳澄)
現場のソフトスキル 研修医の羅針盤(三谷雄己・髙場章宏)
感染症の引き出し まとめ抗菌薬(山口浩樹・佐藤弘明)

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上記6冊の中からお好きな1冊を、抽選で2名様にプレゼント!

応募方法

下記フォームから「あなたが医学書を選ぶとき、一番大切にしていること」を教えてください。

(例:「実際の症例が載っていること」「通読できる読みやすさ」「ポケットに入るサイズ」など)

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応募締切:2026年4月30日(木)/ 当選者にはDMでご連絡します


医学書って、読んだ瞬間に身につくじゃないんですよね。

ある日読んだあの一冊が、3ヶ月後の当直で「あ、これだ」とつながることもよくあります。
そういう体験を何度も重ねて、僕たちは臨床医になっていくんだと思います。

この6冊が、あなたの研修生活の助けになれたら嬉しいです。

医学書クリエイティブLABO 編集長
三谷雄己


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