お疲れさま! 今日もずいぶん悩んでるみたいだけど、何か困ってることある?
いや、腎臓内科領域の患者さんを診るたびに、どうしても電解質異常とか透析適応の判断で頭を悩ませるんですよね…。ガイドラインや文献も多くて、どこから学べばいいのか迷ってしまって。
なるほど。そういった悩みなら、ちょうどいい本があるよ。最近読んだ「無敵の腎臓内科」っていう新しい医学書なんだけど、臨床でバリバリ使える実践知がぎっしり詰まっててオススメなんだ。
まさに探していた感じの本です! 電解質補正やAKI評価がすぐにでも学べるなら嬉しいです。ぜひ詳しく教えてください!
了解。Q&A形式で読みやすいし、透析導入の判断とか中心静脈カテーテル挿入のポイントなんかも丁寧に解説されてるよ。早速紹介していくね!
よろしくお願いします!
1.本書のターゲット層と読了時間
【書籍の基本情報】
タイトル:無敵の腎臓内科
著者:谷口 智基 先生
出版社:中外医学社
発行年月日:2024/9/26
価格:5,940円(税込)
ページ数:516ページ(A5判)
【ターゲット層】
研修医や専攻医はもちろん、総合診療や救急を含む非専門医の先生方、そして若手の腎臓内科医にも。さらに薬剤師や看護師などのメディカルスタッフが読んでも得るものが多いのが特徴です。
【推定読了時間】
おおよそ8時間程度。Q&A形式でスイスイ読み進められる分、思ったより飽きにくい構成ですが、500ページ超なので一気読みは少し大変かも。とはいえポイント解説が多いので、通勤や当直合間にコツコツ読み進めるのもアリです。
2.本書の特徴
- Q&A形式で、日々の臨床で「これどうする?」という疑問に応えるスタイル
- エビデンス+著者の実体験がセットで記載されているので、実践的に“使える”情報が満載
- 手技面(中心静脈カテーテル挿入や腎エコーなど)も丁寧に解説し、ハードルを下げてくれる
- 複雑な定義やガイドラインが整理されているので、腎臓内科特有の難解さをスッキリ理解できる
本書を通じて、AKI・CKDの鑑別と管理や、高カリウム血症などの電解質異常への初期対応、透析導入の適応判断など、幅広い実践的スキルを総合的に学ぶことができます。
3.個人的総評
「腎臓内科の苦手意識を払拭して、“無敵”にしてくれる頼れる一冊!」
何よりQ&A形式の読みやすさが魅力で、電解質補正や透析適応など、実際に悩む場面がそのまま再現されています。
「ARBはいつ中止?」「低ナトリウム血症をどう補正?」といった当直の疑問に即答してくれる感じがすごくありがたいですね。
手技に関しても、中心静脈カテーテル挿入のコツや腎エコーを活かしたプロシージャがビジュアル豊かに紹介されているので、「これできるかな…」という不安が解消されます。
巻末にはガイドラインやエビデンスの出典もまとまっており、疑問点があればすぐ深掘りできる仕組みになっているのが嬉しいポイントです。
- 良い点:初心者でもつまずきやすい問題を的確にフォローし、“迷いポイント”を解消
- 残念な点:500ページ超というボリュームゆえ、通読にはやや根気が必要
4.おすすめの使い方・読み進め方
「Q&Aを見て、自分なりに答えを考えてから解説を読むスタイルがおすすめ!」
-
疑問が出るたびに辞書的に引く
当直や病棟管理で行き詰まったら、すぐ「それっぽいQ&A」を探して確認するクセをつけましょう。 -
研修医同士でクイズ形式にする
「こういう患者さんの場合は透析導入すべき?」「この電解質補正量は?」など、互いに出題し合うと理解が深まります。 -
苦手分野を重点的につまみ読み
低ナトリウム血症が苦手ならその章、慢性腎障害の評価がわからなければその章、という具合に読み進めてもOK。
5.まとめ
「無敵の腎臓内科」は、腎領域で日々直面する疑問をQ&A形式で解き明かし、
“脱・苦手意識”を叶えてくれる実践書です。
ガイドラインだけでなく、著者の実体験や症例を交えた解説が盛りだくさんなので、
読み進めるほどに臨床に役立つポイントが見つかるはず。
特に、救急外来での電解質異常対応や病棟での透析導入判断など、
「これってどうするの?」が頭をもたげたときに辞書的に活用できます。
腎障害患者を診療する機会が多い方は、ぜひ手に取ってみてください。
▼星評価(★1~5評価)
- 必要性:[jinstar5.0 color=”#ffc32c” size=”16px”] 腎領域は避けて通れないため、“万能テキスト”として大いに活躍
- 本の薄さ:[jinstar2.5 color=”#ffc32c” size=”16px”] A5判500ページ超と結構な厚みだが、Q&A形式で思ったより読みやすい
- わかりやすさ:[jinstar4.5 color=”#ffc32c” size=”16px”] 電解質補正など複雑な領域も、要点が整理されていてスッと頭に入りやすい
- 面白さ:[jinstar4.0 color=”#ffc32c” size=”16px”] 症例&著者経験談が豊富で、医学書ながらも意外と飽きさせない
- 継続使用度:[jinstar5.0 color=”#ffc32c” size=”16px”] 当直のたびに引く可能性大。研修〜若手医師が長く使えるバイブル
- オススメ度:[jinstar4.5 color=”#ffc32c” size=”16px”] 腎臓内科はもちろん、救急・総合診療にも強く推せる一冊
6.医書レビュー
基本情報:無敵の腎臓内科 (谷口 智基 著 / 中外医学社)
ターゲット層:研修医・専攻医、若手腎臓内科医、総合診療や救急を含む非専門医、薬剤師・看護師など
推定読了時間:約8時間
特徴:Q&A形式、電解質異常から手技まで網羅、著者経験をベースに実践的
学べること:AKI・CKDの診療、緊急透析の適応、高カリウム血症など電解質異常の初期対応、腎エコー・CV挿入の実践知
オススメの活用方法:辞書的につまみ読み、勉強会でクイズ化、苦手分野に合わせたピンポイント学習
腎臓内科領域は、臨床現場でも患者の生命予後を左右する重要事項が多い分野。
もし「苦手だな…」と感じているなら、本書を使って“無敵”になってみませんか?
救急・集中治療・総合診療と幅広い領域で役立つ知識が満載なので、ぜひご一読を◎
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今後も医学書レビューを随時更新予定なので、チェックよろしくお願いします!