【季節で差が出る救急の鑑別力UP!】 「季節の救急─Seasonal Emergency Medicine」

夏の海で刺傷って言われたら、何をまず疑う? 応急処置も毒も意外と奥深いよ。

え、何だろう…これまであまり経験したことがないですが、クラゲとかでしょうか?初期対応には自信がありません…。

だったら、この本がおすすめ。四季×疾患の視点でER診療をまとめた本なんだ。季節をヒントに鑑別漏れを潰せるぞ。

季節で覚える発想は斬新ですね! 詳しく教えてください!

“夏の刺傷” “冬の一酸化炭素中毒” —— 四季ごとに潜む罠を、あなたは網羅できていますか?

病歴に「季節」を掛け合わせるだけで、鑑別のスピードと深度は劇的に変わります。
その感覚を体系化したのが 『季節の救急─Seasonal Emergency Medicine』
著者・山本基佳先生が夏・秋・冬・春の4章に救急トピックを再配置し、「いつ・何が・なぜ起こるか」をストーリーで記憶に刻ませる一冊です。

本記事は救急科専門医が「季節×鑑別」の学習効果と活用術をレビューします。

1.本書のターゲット層と読了時間

【ターゲット層】
救急志望の初期研修医〜後期研修医、シーズナルリスクを整理したい看護師・薬剤師

【推定読了期間】
8〜10 時間(通読)/興味章のみなら 30 分

2.本書の特徴

【本書の特徴】
四季×救急疾患を横断的に再整理
“当直の雑談”レベルで読めるコラム多彩
病態図+豆知識でスッと記憶に残る
【本書で学べること】
・季節性を帯びる外傷・中毒・感染症・内因性疾患の把握
・“時期”を手がかりにした鑑別のショートカット
・現場を和ませる雑学(潮汐×クラゲ毒、雪かき心筋梗塞 など)

3.個人的総評

【評価】
必要性:★★★☆ | 本の薄さ:★★★★ | わかりやすさ:★★★★
面白さ:★★★★☆ | 継続使用度:★★★☆ | オススメ度:★★★★☆

◎ 推しポイント

  • 四季に合わせたアウトラインで「発症背景→初療→Pitfall」が頭に残る
  • 雑学×症例写真で飽きずに読破、当直の後輩指導ネタにも最適
  • 網羅しすぎない分量だから辞書ではなく“思考の引き出し”が増える

4.おすすめの使い方・読み進め方

【本書のおすすめの読み方・活用方法】
まず当直月の季節章をピン読み
症例に遭遇→即 該当ページで病態と治療を確認
空き時間に四季の豆知識を拾い読み→後輩へアウトプット

5.まとめ

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【基本情報】
タイトル:季節の救急─Seasonal Emergency Medicine|日本医事新報社(2018/9/20)
著者:山本 基佳

四季を切り口に“鑑別漏れ”を減らす救急マインドセット本。「いま何月?」が診断フローの第一歩になる——その感覚を掴みたい方に最適です。

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