【Fluid creepを意識せよ!】ER・ICUにおける適切な輸液管理を学ぶ一冊!

お疲れさま、今日はずいぶん悩んでるね。ICU当番だけど、なにか困ってるの?

実はICUで担当している患者さんのエコー所見を解釈するのに苦戦してて…。輸液反応性の特徴特徴を整理したいんですが、なかなか情報がまとまっている本が見つからなくて困っていたんです。

なるほど、それは大きな課題だね。でもちょうどいいタイミングかも。この前出版社さんから贈呈してもらった、ICUエコーや重症管理に特化した医学書があるんだよ。輸液の目的に応じて細かに輸液量を換算することができて、病態把握にもすごく役立つらしいんだ。

ICU向けのエコー解釈の解説書って貴重ですよね! まさに今ほしかった情報です。どんな内容か、ぜひ教えてください!

了解! ICUで困ったらすぐチェックできるように整理されてるから、読み込みながら実践でも使えるよ。あとは、近年の適正輸液でもよく話題になる、Fluid creepをテーマにしているのも、学びが深いね。この本を紹介していくね。

はい、ぜひお願いします! ICUやERで働く人たちにも役立ちそうですね。

1.本書のターゲット層と読了時間

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【書籍の基本情報】
タイトル:ER・ICUの適正輸液
著者:土谷 飛鳥 (編集)
出版社:メジカルビュー社
発行年月日:2025/3/3
ページ数:360ページ
【星評価】
  1. 必要性:★★★
    過剰輸液に着目している人には必須だが、興味のない人には専門性が高いかも。
  2. 本の薄さ:★★★
    360ページとやや多め。ただし症例形式で読みやすい工夫あり。
  3. わかりやすさ:★★★★
    写真・図表・症例が充実しており、専門用語も丁寧に解説。
  4. 面白さ:★★★
    エンタメ性は少なめだが、実務に直結するため学習意欲が高まる。
  5. 継続使用度:★★★★★
    症例確認のたびに参照したくなるマニュアル的構成。
  6. オススメ度:★★★★
    ICUやERで働く医療従事者はもちろん、輸液管理を深めたい方に有用。

この書籍は、重症患者の管理やエコー所見の解釈を深めたい医師、看護師、研修医を主なターゲットとしています。特にICUやER、総合診療科など、緊急性の高い現場で役立つ知識が満載です。全編が約300ページのフルカラー構成で、1日1~2時間ペースなら3~5日ほどで一通り読みこなせる分量になっています。

2.本書の特徴

  • ICUやER向けの実践的エコーガイド:肺エコー、腹部エコー、心エコーなど要点が一目でわかるプロトコールが整理されています。
  • 症例ベースのケーススタディ:病態・診断プロセスを具体的なイラストやスライドで学べるので、自分の現場に即応用可能。
  • キースライドやポイントまとめ:複雑な概念をプロファイリング形式で整理しているため、パッと必要箇所を参照しやすいです。
  • エコー画像を豊富に掲載し、臨床現場で直面しがちな局面をリアルに再現。読了後は「実践書」として手元に置いておきたくなる構成です。

3.個人的総評

「ICUの現場で、“困ったときの頼れる1冊”という印象!」

実際に私がICUで患者さんを受け持つとき、本書で似た病態の症例がないかチェックするのが習慣になりつつあります。各章のキースライドと要点まとめが秀逸で、重要な項目をサッと確認しやすいのが最大の魅力です。

一方で、イラストと図のテイストがちぐはぐに感じるところや、棒グラフの配色が見にくいページが一部ありました。これはあくまでビジュアル的な好みの問題で、実用性を損なうほどではありません。総じて「エコー活用のアップデートに最適なガイドブック」と言えるでしょう。

  • 気に入った点:要点がコンパクトにまとまっているので、忙しい勤務中でも拾い読みしやすい
  • 少し残念な点:イラスト・図表の配色にややクセがあり、読みにくい部分がある

4.おすすめの使い方・読み進め方

「ICUやERの症例に合わせて、その都度パラパラめくれる万能テキストとして活用できます。」

  1. 担当症例に近い章をピンポイントで読む
    ICUで遭遇しそうな病態をセレクトし、対応策をすぐ確認できるよう付箋を貼るのがおすすめです。
  2. エコー所見を実際のモニタリングと照合
    勤務中に「これは本にあった症例かも」と感じたらすぐ参照し、エコー画像のポイントを再確認しましょう。
  3. 気づきをメモしてリピート学習
    異なる患者さんで同様の問題点が出たときに、再読することで理解がさらに深まります。

5.まとめ

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ICUや救急領域では、エコーの所見解釈と適切なモニタリングの組み合わせが生命線。そんな現場のニーズにバッチリ応えてくれる本書は、“重症患者の病態をリアルタイムでつかむ”ための最強ガイドです。

配色面の気になる点はあれど、それを補って余りある内容の濃さは必見。エコー診断をもう一段ステップアップさせたい方や、ICUの現場で日々勉強している方には、心からおすすめできる一冊だと感じました。

▼星評価(★1~5評価)

  • 必要性:★★★
    過剰輸液に着目している人には必須だが、興味のない人には専門性が高いかも。
  • 本の薄さ:★★★
    360ページとやや多め。ただし症例形式で読みやすい工夫あり。
  • わかりやすさ:★★★★
    写真・図表・症例が充実しており、専門用語も丁寧に解説。
  • 面白さ:★★★
    エンタメ性は少なめだが、実務に直結するため学習意欲が高まる。
  • 継続使用度:★★★★★
    症例確認のたびに参照したくなるマニュアル的構成。
  • オススメ度:★★★★
    ICUやERで働く医療従事者はもちろん、輸液管理を深めたい方に有用。